組合員活動報告
その一食が未来を耕す~生協と考える“食”と“地域”のこれから
2025.9.12
□開催日:2025.9.12(金)
□主催:コープ自然派兵庫・西日本アグロエコロジー協会
□会場:神戸市立中央区文化センター 1001・オンライン(ZOOM)
□参加人数:50人(会場)30人(オンライン)
私たちの「一食」いえ、「一口」が未来を変えるかもしれない? この問いに対して、私たちが個人として、また生協として何ができるのか、をアグロエコロジーの観点から、平賀緑さん(京都橘大学准教授)と小林舞さん(京都大学大学院 特定助教)にお話していただきました。
資本主義の仕組みやコモンズの概念、今や気候危機はもはや環境破壊として現実を捉える重要性、ごく限られた主要作物に依存することのリスクなど、考えさせられる機会となりました。
商品VS食べものという構図が生まれ、「おいしさビジネス」が横行す今、政府や企業の変化を待つだけでは不十分です。社会が健全であることが大前提ですが、商品づくりや、参加者からは
「買い支えることから1歩進めることを始めたい。」「自然派の産直がグローバルフードシステムに抗えるなら、その視点でさらに自然派ことを利用していきたい。」という感想も寄せられました。また、講師からはお薦めの多くの書籍も紹介されました。
今日の「一口」から、未来を変えていましょう!(mm)
参加者の声(抜粋)
平賀緑さんのお話の感想
- 地域に根差した食と農での食料ネットワークを理想としたい一方で、コミュニティを作ることの難しさがあることに言及されたこと納得しました。
- コモンを強め、政府も工業も変わっていくことが大事とお聞きして、現状があたりまえ、仕方がないと諦めずに、声を上げることが大切なのだと思いました。
- ゆるやかなコミュニテイー、欲しいと思いました、私もそのようなコミュニテイーを作っていけるように考えていきたいと思いました。身の回りにコモンズがあると感じた、横のつながりを大切にしようと思う。
- 若者→個人主義、働く世代→世の中を憂う余裕無し になってしまった社会の中で、 コモンを誰が担うのか? 生協が果たすべき役割を考えたい。 昔の日本にあったコミュニティーを現代にアレンジ出来たら良いが。
小林舞さんのお話の感想
- コモンを意識して守っていく、その意識を知った人からその考え方を広めていけたらと思った。
- 食料システム問題は、グローバル化した工業的フードシステムの脆弱さにある。限られた主要食料への依存や、多国籍企業が金融化された穀物市場を独占していることなどが問題である。持続可能な食料システムの実現のためには、生物多様性に配慮した食料生産や、地域に根ざした供給網が必要とのお話でした。
- 危機が複合的となることで問題が複雑化すると知りました、多様な社会もあるのに資本主義しかないんだ!と思わされている社会にも問題があるかなと思った、教育の中にも危機がありますね、社会全体を変えていく必要はあれど市民も危機に気づかないといけないですね。
- 様々な課題の統合として現れる食料危機という視点を示され、危機の相互作用が整理されました。
お話を聞いて今後やってみたいことは?
- 人との繋がりは思ったより大切なことなんだと感じたので大変だけど輪を広げていきたいと思うようになった。
- 脱資本主義の生協であるという捉え方に共感します、食以外にも地産地消を選択していきたいと思う、もっとこのテーマに関する知識を深めること。
- なるべくコモンに近い形をもつ生協であるコープ自然派の良さを拡げていきたい、選べることがあることを知らせ、コモンズのような開かれたグループだったり活動を地域に広げたい、共感できる機会をつくる
- 買い支える組合員からもう一歩進めて、生産者と一緒に何かしらする人を増やす。 一次産業→先ずは手伝い、援農





