組合員活動報告
魚が食べられなくなる日が来る!? 〜海で起きていること〜
2025.10.16
□開催日:2025.10.16(木)
□主催:ビジョン環境
□会場:こうべまちづくり会館3F
□参加人数:18人
「アイゴ」という魚をご存じですか? 温暖化で日本各地に増え、厄介なことに、海藻を食べ尽くしてしまい、藻場が減ることで伊勢海老などの漁に影響が出る「磯焼け」の原因になっています。獲るにも食べるにも扱いが難しく、市場にはあまり出回らない「未利用魚」でもあります。そんな中、“獲って、おいしく食べて、海を守ろう!”と取り組むのが、三重県鳥羽市の水産コーディネーター・小野里さんです。漁業者やコープ自然派とも協力し、アイゴをおいしく食べるプロジェクトを展開中。実はこの魚、とても上品な白身で、みんなで「白身魚のハーブフライ」を試食したところ、 “また食べたい!”との声が多数でした。ポスティの商品名には「白身魚」とありますが、原材料欄に小さく「アイゴ」の文字。チーズフライなども人気ですので、ぜひ探してみてくださいね。アイゴを食べることは、海を守る一歩――藻場の再生やCO₂を吸収するブルーカーボンにも貢献します。イベントでは、黒潮の大蛇行や、世界的に注目される海藻カギケノリ、そして森づくりの重要性についても学びました。第2部の理事長との対談を通じて、森・海・私たちの暮らしは、すべてがつながっていることを環境保全の視点から深く実感するひとときとなりました。(報告者:内山)
参加者の声(抜粋)
- 年々漁獲量が減っていることを不安に思っていましたが、今回の講義で理由を知ることができました。その中での取り組み次第では、次の世代にも残していくことができるのではないかと希望ももてました。
- 山と川、海のつながり、マイクロプラスチックの現状なども改めて危機感を持った。
- 色の悪い魚を捨ててしまっていること。少々色が良くなくても、どうにか食べられる。商品化(価値)できないのでしょうか(ブルーカーボンの取り組み以外にも)。山からのカプセル状の除草剤について農、漁業分けて考えるのではなく、環境のつながりを考えていかなければいけないですね。
- 今日試食した魚の商品を利用したい。アイゴ、クロダイなどを使った商品、カタログでチェックしていきたい。
- 積極的に食べた方が良い魚たちがあると知り、これから食べようと思います。
- ブルーカーボンの取り組みに興味を持ちました。





