組合員活動報告

「生きてくれ」~駆けつけ支援の現場からの報告と提言~

2022.11.30

反貧困ネットワーク瀬戸大作氏を講師に開催しました。日本で広がる貧困問題に幅広く取り組む瀬戸さんから反貧困ネットワークの支援現場で感じる社会の変化や生活保護に対する行政の対応、横行する貧困ビジネスの実態、誰も取り残されない社会の実現に向けた政策提案について教えて頂きました。瀬戸さんは東日本大震災をきっかけに、原発事故で分断された福島の困窮者支援が始まりました。
その後、2007年から活動開始した反貧困ネットワークの事務局長として、日本で広がる貧困問題を可視化・顕在化させることにより、貧困問題を社会的・政治的に解決し、人間らしい生活と労働の保証を求める活動に取り組んでいます。コロナ禍では、若い世代や何らかの障がいや精神的困難を抱えた方の相談者が増えているなど、国民総貧困化社会に突き進む日本の実態が報告されました。支援の現場は、市民のカンパや民間の活動で支えられています。
くらしと政治がつながっていることを改めて学び、行政に足りないことを確認すること、金だけで解決することができない貧困問題にどのように支えあい共に生きる社会を作っていくのか考える機会になりました。

報告者:横川